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ニュージーランドでの日々を書いています。

2021-01-01から1年間の記事一覧

ワーホリに行った女が結局日本食屋で働いてる話

今度こそようやく本当にブルーベリーファームに別れを告げ、6月下旬、我々は昨年末まで住んでいたシティに再び戻って来た。私の新しい勤務先はいわゆるジャパレスである。ワーホリに行く前、留学エージェンシーの方々はこぞって言う、「結局ジャパレスでしか…

ビザが延びた女が再びビザに翻弄される話

ファーム移動しようとしたり失敗したり出戻ったりと短期間でバタバタし、一周回って穏やかな心で黙々とブルーベリーを摘んでいるうちに5月が終わり、6月頭にシーズンは終了した。いやブルーベリーのシーズンなっが。5月頭って聞いてたけどなんだかんだ1ヶ月…

住所不定無職がNZ首都で路頭に迷う話

他のファームに旅立っていく人々を見送り続けて、5月。例年ブルーベリーのシーズンは5月前半の連休あたりまでだと聞いていたので、我々はまたもや次の移動先を考えねばならなくなった。さながらジプシーである。 長時間勤務ができること、そして田舎すぎて…

腰痛女がブルーベリーファームにジョブチェンジする話

いちごファームを後にしてシティに一泊し、恋人と合流してそこからさらにバスに揺られて8時間。恋人のSSEビザが下りるのを待ってからファーム内の宿に移動し、12月からブルーベリーファームの勤務を開始した。いちごと違って簡単な体験すら経験がないので元…

体力平均以下の女がファームジョブをしたら腰が死んだ話

初夏のニュージーランドで、いちごファームで働く。なんと爽やかかつ甘酸っぱい響きだろうか。最初はそう思っていた。 ファーム仕事は初めてだし、それに近い経験なんて日光でいちご狩りした記憶くらいしかない。体力もあまりあるほうではないが、まあ少なく…

コロナでビザに翻弄された話 -後編-

さて、どうやらもう少し居られそうだということは分かったが、肝心のSSEビザというものが何なのかは依然としてよう分からない。 通常のSSEビザは、果物や野菜の収穫等の季節労働をしに海外からやってくる労働者に与えられるもの(らしい)。しかし今回は「例…

コロナでビザに翻弄された話-前編-

さて、一般的にワーホリビザの期限は1年間である。一般的に、というのはこの期間内に3ヶ月ファームで働き3ヶ月ビザを延ばす方法もあるためだ。(つまり最大で1年3ヶ月ワーホリできるということである)知識としては渡航前に知っていたしせっかくNZ行くなら…

フィリピンからの素敵なご縁と切りたかったご縁の話

ニュージーランドにワーホリに来る、もっと前。東京の端っこの方に生まれたっきりそこから微動だにしなかった私は、20代前半で急に海外旅行に目覚め、長期で休暇が取れれば海外に行っていた。今まで東京の中心地にすら怖がって行かなかったのにである。ほと…

金欠のカモがブラック企業に料理されかける話

ロックダウンのレベルが2に下がり、ATMに食われた私のクレカが無事復活した後。飲食店の営業が元に戻るに従って、再び少し求人が出始めた。 一時期は最悪の場合に備えて「快適に野宿ができそうな公園リスト」などを脳内で作り上げていた私だったが、各社採…

金欠の情弱がATM前で踊った話

2020年5月中旬。厳しいロックダウンレベル4の措置によりNZの感染者数はかなり抑えられ、ロックダウンレベルは4から3になり、3から2になろうとしていた。最高レベルであるレベル4は飲食店を含むほぼ全ての店が閉まるが、レベル3は店内飲食不可・持ち帰…

初めてのワーホリでロックダウンにノックダウンされる話

2月下旬に仕事を辞めた私は、その後少しだけ旅行をして、帰ってきたら就活をして職を手にし、完全英語環境の職場を手に入れる、はずだった。学生ビザ持ちの恋人は学校の後に仕事をしており、私の次の仕事によっては会う時間の調整が難しくなるかもしれないの…

インドアオタクが屋外アクティビティーに挑戦する話

2020年。1月は仕事と猫(家)の往復でほぼ日々が過ぎていき、2月。月末に勤務先を辞めた。 インド人と激突した末の結果ではなく(実際日々戦ってはいたのだが)、なんだかんだ日本人が多い場所では結局日本語を使ってしまうため、そろそろ英語を主体で使う勤…

新生活と真夏のクリスマスの話

新居で暮らし始めてしばらくして、元クラスメイトと恋人になった。その1週間後、掲示板で見つけたお店での勤務が決まった。卒業後、LoveとJobを同時ゲットである。(やかましい)新しい家、新しい恋人、新しい職場。我が人生にしてはなんだかめずらしくキラ…

ゲームオタク×2が国際恋愛する話

卒業後、元クラスメイトと恋人になった。そう、あの同じ日に入学した非友好的オーラ全開の学生である。私も決して明るく友好的とはいえない部類の人間なのだが、そんな非友好的な人間同士がなぜ仲良くなったのかというと、英語だらけの環境に脳が疲れきって…

出不精がワーホリ先で次なるホームを探す話

ニュージーランドに来た初日から学校を卒業する日まで、私はワーホリ斡旋会社が手配してくれたホームステイ先に滞在していた。 ホームステイ先は退去予定日の2週間前までなら滞在延長が可能だったのだが、私の場合は一ヶ月ほどでホームステイ先を出る予定だ…

陰キャがスクールライフに奮闘する話

ニュージーランドにやってきて3日目。ついに学校が始まった。 学校は海外ドラマで見るような広い庭園や石造の校舎などではなく、街のビルの中の一部に入っているような小さい学校だったが、先生も学生もフレンドリーでアクティビティも多い、良い学校だった…

方向音痴が海外で迷子になる話

ニュージーランドにやってきて2日目の朝(もはや昼)。かなり遅い時間から1日をスタートさせてしまったが、その日は翌日からの学校に備え、通学路を確認する予定だった。 ちなみにタイトルにもある通り、私は方向音痴だ。「徒歩5分」の表示を見て「油断しな…

内弁慶が海外でホームステイする話

「3ヶ月で挫折するかもよ」的予言を心中に抱えながら(前記事参照)、10月中旬、私はニュージーランドへやってきた。狙ったかのようにやってきた台風をすり抜けて、なんとか飛行機は飛んだ。普段飛行機に乗ろうとするとだいたい天災やトラブルにぶち当たりそ…

出不精ゲーマーがニュージーランドにワーホリする話

私は今、ニュージーランドにいる。ワーキングホリデーで、予定期間は半年くらい。頑張れれば一年、心折れたら三ヶ月。そのくらいのゆるい覚悟で出かけた。 出発直前に友人と行った中華街の占いでは、占い師に「ワーホリ行こうと思ってるんですよ〜まあ心折れ…